もうひとつの「S」
最近、と言ってももうひと月にもなるが、我が家にもう1台の「S」がやってきた。
所謂、家族のためのクルマと言うわけだが、やはり私もカーマニアの端くれ、選ぶ時になると、
いろいろと注文が細かくなる。たとえ8人乗りでも「S」に惹かれてしまうのであった。
2000CC、4気筒、水冷(あたりまえか)スーパーCVT(無段変速のことらしい)そして、
いちばん心惹かれたのが、「7速スポーツステアシフト」だ。
H社のように「パドルシフト」では無いが、「7速やで、7速。F1みたいやなぁ。」
で、とうとうやってきた新しい「S」でかい。最近のクルマって大人でもルーフが見えないんだなぁ。
子供の頃、乗用車の屋根がどうなっているのか見たくてしようがなかったのを思い出した。
着座位置もまた、高い。エスなら1メートル程なのに、こちらはもう立っているのとほとんど同じだ。
さて、7速7速。とワクワクしながら走り出す。
ブゥーーーー、、、静か。較べることがナンセンスなのだが、物足りない。だってLEVなんですから。
まるで「船」に乗っているようだ。無段変速のおかげもあってますますフワフワ感が増している。
期待していたステアシフトもけっこうタイムラグがあったりして、フラストレーションが、、、
私は、引きハンドル、送りハンドルの癖があるので、シフトボタンに常に指を乗せていないのもあり、
シフトタイミングがずれてしまうのだ。
だって、こんなにダルなラックアンドピニオンじゃあ180度ステアでコーナー曲がりきれんだろっ!
やっぱりこういうクルマの本領は高速道路か。安定感、静粛性ともにすばらしい。
この速度でこの回転数だもの。場所は公開できませんが。
とまぁ、ある1方向へ進化し続けるクルマに向き合ってエスの魅力を再認識した意義のある体験だった。
このクルマのインプレも徒然に記してゆきたい。