帰ってきたウルトラマン

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3月はエスの車検月だ。

今では、所謂旧い車も2年車検なので、つい忘れがちになる。手に入れた頃は毎年の車検で、これはこれで年に1度整備をしてもらっていたので、ある意味で安心だったものだ。

2年車検に変わったときは少し不安もあったのだが、その頃には自分もエスのことを多少は解ってきていたので、軽い整備などは自分で出来ていた。何よりも車検費用が年間に換算して割安になったのは助かった。

車検は購入したショップに頼んでいるのだが、実はこのショップ、すでにエスを辞めてしまっていて、重整備は出来ない。とても残念だが、私がどうできるものでもない。

でもやはり、扱いなれたショップでということで、車検は引き続きお願いしている。という事でエスで向かった。

所謂「イマのクルマ」が並ぶガレージに乗りつけた。クルマ好きの人間は、少なからずクルマというものを擬人化するものだと思うのだが、私もその思いが強く、ガレージにエスを乗り入れたとたん、「イマのクルマ」たちがこちらを「ジロリ」と、睨みつけたような気がし、はたまたこちらも人車ともに負けず嫌いであるから、ブオン!!!と1発挨拶がわりに空ぶかしをして、エンジンを止めてやった。

奥から例の親父さんが出てこられ、まずはご挨拶。ほとんど2年ぶりにお会いする。「おひさしぶりです。」懐かしい笑顔。2年もたてばお互い、エスもまた変わっているのだが、懐かしさのほうが先にたつ。

ガレージを見渡してみると、いちばん隅のほうに一際平べったいクルマが。おや、もしや。近づいてみるとそれは、コスモ、コスモスポーツだった。

かつて、エスのような所謂ヒストリックカーを物色しだした頃に私の候補に挙がった1台である。「帰ってきたウルトラマン」にも出動していた「PATビークル」だ。「ひさしぶりですね」懐かしい笑顔だった。

親父さんも、やむなき事情でエスを辞めてしまったけれど、失礼な言い方だが、やはり「昔取った杵柄」、エスを見る目は違う。この人に任せれば安心だ。

聞けば、エスの整備も数台が出入りしているらしい。数台とはさびしいが、これも親父さんの人望の厚さだと思った。先ほどのコスモスポーツが居るのも納得がゆく。

幸い、我がエスのほうもたいしたトラブルも無く、車検はすんなりと取れそうだ。1週間ほどは乗れないが、今回は例のアルミホイールと新品タイヤへの交換もお願いしているので、仕上がりがとても楽しみだ。