スポーツカー

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はやくも三日坊主の翳りが見えてきた。これではいかんいかん

「ホンダですか?」

「そう、ホンダの800。」

VO、VO、VO、、、すっかり日も暮れて、暗闇の中からおずおずと出てきたそれは、少し頼りなげに見えた。はじめて見るホンダS800。

聞けば委託売りとして3日ほど前に入ったらしい。社外品のアルミホイールを履き、少し車高を落としたそれに僕は目を奪われました。カタログで見た腰高感は微塵もありませんでした。

「スポーツカーや」サイズ、スタイル、サウンド、そしてオープンカー。なにもかも僕の憧れのまま、そこにありました。小さなドアをあけ、座ってみると、ほのかに香るオイルの匂い、オートバイ(バイクという呼び方は嫌いです)と同じです。高校生の頃を思い出してしまいました。

小さいけれども、いや、小さいからこそ味わえる凝縮された感じ、その頃はメカニカルなことはよく知りませんでしたが、人間が直に触れる空間の創られ方に感激してしまいました。「このへんはヨタハチより上やな」そう感じたのを思い出します。

ヨタハチのようなモノコックボディや、計算された空力とは違う、スポーツカーのセオリーどおりなのですが、日本、それもホンダでしか創れなかっただろう形、神社仏閣のような繊細さに魅了されてしまいました。
                                  
                                      続く